1996年福岡ドーム公演1996.5.14 (SAT) FUKUOKA DOME 1. Lay your hands on me 2. Bad medicine 3. Hey god 4. You give love a bad name 5. All I want is everything 6. (It' hard)Letting you go 7. Something to believe in 8. Blood on blood 9. Wanted dead or alive (acoustic) 10.I'd die for you (acoustic version) 11.In these arms (acoustic) 12.Something for the pain 13.Someday I'll be saturday night 14.I'll sleep when I'm dead (incl. Jumpin' jack flash) 15.Keep the faith ~encore~ 16.Always 17.These days ~encore~ 18.My guitar lies bleeding in my arms 19.Damned 20.Livin'on a prayer Live Report 席:福岡ドーム アリーナDブロック '95年の初来福からちょうど1年、ボンジョヴィが福岡の街へ帰ってきた。 前回は Cross Road 発表後のツアーだったのに対し、今回はニューアルバム These days をひっさげての来日だ。前回の内容が非常に素晴らしかったので、この年についての期待も高まった。 席の方も、前回は徹夜してスタンド席だったが、今回は一般電話発売で運良くアリーナ席が確保できた。 大学の授業を終えて、福岡ドームへ向かう。当時まだ大学1年で、 自転車通学をしていたからドームまで10km程の道のりをひた自転車こぎ。 彼らに会える興奮から、ペダルをこぐ足も軽かったに違いない。ドームに到着、 待ち合わせした友人とゲートをくぐる。前回のスタンドに比較すれば、Dブロックに文句はない。 開演までは友人とボンジョヴィ談義に花を咲かせる。去年はどうだった、とか、 ニューアルバムについての意見を交わしたり。開演が近づくと、暗転してからだったか覚えてないが、 ステージ上には福岡大学のマーチングバンドが登場、 Lay your hands on me のメロディーを吹奏楽アレンジで披露する。 つまり、一曲目はそれだ。それにしても大人数だ。部員であるだけで、 ボンジョヴィのステージに立てるチャンスが回ってくるのだからファンの部員にはたまらないだろう。 そして、ティコのドラムスがマーチングバンドの流れを受け継ぐ感じで炸裂するとともに、 メンバーがステージに姿をあらわし演奏を始めた。おかえり、ボンジョヴィ!まってたよ! 今回の席は、十分とは言えないまでもサウンドのバランスはまあまあ。音楽を楽しむことはなんとかできるレヴェルだった。 リッチーのヘヴィなリフとコーラスがばっちり聞こえてうれしい。 この曲のギターソロはリッチーのインプロヴァイズにより全く原型をとどめていなかった。 今回のリッチープレイのいい意味での奔放さが予感される。 2曲目はBad medicine。飛ばす飛ばす。この曲でもリッチーは奔放なギターソロを聞かせる。 アルバムとは全く異なるプレイだ。 個人的には、12fのハーモニクスとアーミングを絡めたトリッキーなフレーズを聞かせてほしかった。 MCをはさみ、新曲 Hey God 。バンドサウンドがタイト。キメの部分もガッチリきまり、貫禄がある。 リッチーは終盤でもアドリブを存分にプレイ。楽しそうだ。 そしてなんの前ぶれもなしに全員で"Shot through the heart ~"と見事なコーラスをアカペラできかせ、 You give love a bad name へ。Cross Road ツアーでは Prayer のエンディングのEからCmに転調し、 "Shot through the heart~"といくのがお決まりだったので新鮮に感じた。 この曲に関しては、リッチーはギターソロをアルバム通りにプレイ。 トリルとピックグリス、それにアーミングを絡めたあの部分をはじめ、 このソロは完成度が高い。ソロ自体が曲の顔だし、リッチーらしさに溢れている。 曲の最後でアカペラで客に歌わせる部分はうまく行かなかった。 少なくとも僕の周りで歌っている人はいなかったので、一人で頑張った。 All I want is everything は these days からの意外な選曲。なぜならボーナストラックだから。 まあ、アメリカ盤以外にはほとんど収録されていたようだからそんなものかな。 アメリカ盤に入れなかった理由は如何に。 次も新譜から、Letting you go 。 浮遊感と重厚感が同居する不思議な演奏をバックにジョンが淡々と歌いあげる。 次も物静かな Something to believe in 、These days 3連発だ。 リッチーのかけ声に対し、会場全体が拳を振って応える。 曲の終盤ではジョンとオーディエンスの掛け合いもあった。 そして Blood on blood、たしかアコギのコードストロークから入るヴァージョンだった。 この曲はリッチーのオブリガードとソロ後の歌声がライヴならではのききどころだ。 軽くMCをはさんで Wanted dead or alive. ギターソロはアコースティックによるものだった。 この曲もおなじみ、リッチーがヴォーカルを取るところがあるが、むちゃくちゃかっこいい。 ジョンとリッチーが外部ソングライターの手をかりずに成功させた曲として、 彼らにとっての思い入れのある曲だ。 そして次、聞きなれないアレンジの曲が演奏されはじめた。 アクースティックで、非常にゆっくりとした演奏。 会場の雰囲気も「なんだなんだ?!」という感じ。はじめて聞くが、何かに似たメロディー、 どこかで聞いたことのある歌詞。もしや、と思ったときにジョンの口から "Boy meets girl ~"という歌詞が発せられた。間違いない、I'd die for you である。 そう確信した。しばらくして、"I'd die for you ~"というサビになった。う〜ん、すごい。 名曲をスローにアレンジするのは Prayer94 でもみられたが、この I'd die for you はさらに大胆なアレンジである。ドーム全体が固唾を呑んで見守る。 メドレー形式で In these arms へ。すなわちこの曲もアクースティック楽器による。 とはいっても、前曲のように特別なアレンジが施されているわけではなく、 ただアクースティック楽器で演奏したものだった。 そして、シタールのようなリッチーのギターがきこえてきた。 そう、Something for the pain である。 クルマのTVCMにも使われたぐらいだから認知度は非常に高いが、 サビ前の" come on , come on, come on!"の部分ぐらいしか盛り上がらなかった。 次はジョンのアコギがEをストロークし始める。このテンポは間違いなく Someday I'll be saturday night. 歌い出しとともに会場から完成があがる。僕はこの曲のよさがイマイチわからないが、 一緒に歌ってみる。でもソロ後のリッチーの一弦 5400 5400 フレーズは好き。 で、ティコのドラムが規則的な力強いバスドラとスネアをくりかえして Sleep when I'm dead へ。Oh yeah! の掛け合いが楽しい。 こういう誰でも参加できるシンプルな掛け合いは盛り上がりがはっきりして良い。 お約束でストーンズナンバーをはさむ。 本編最後は Keep the faith でしめる。リッチーはソロ弾きまくり。 スポンティニアスなソロ。曲が終わると、メンバーが奥へ引っ込む。 オーディエンスは手拍子やらかけ声やらでアンコールを要求する。 それに応えてティコのドラムがあの強烈なイントロをたたく。Always。 ジョンは役者だ。薔薇の花をもって、ステージから客席に突出したお立ち台でアクターする。 それがとんでもなくカッコいい。男からみてもため息もの。 エンディングのギターソロは延々と続いた。リッチー好きにとってはうれしい限りだが、 後ろの方の客からは「ソロ長いな」との声が漏れた。でも、これでいいんです。 ボンジョヴィがこだわりをもった硬派なバンドであること、を僕はここにもかいま見るから。 Alwaysが感動的に終わり、デイヴィットブライアンのピアノがThese days のイントロを弾き始める。 リッチーがエレクトリックで軽くオブリガード的なフレーズを入れている。 一息ついて、メインテーマをギターとピアノが紡ぎ出す。もの悲しくてよい。 終わりのほうではジョンがハーモニカをプレイ、 昔 Born to be my baby をライヴでやるときにやってた風に。なんだか懐かしくなった。 ここで1回目のアンコールが終了、再びメンバーが引き上げる。 なりやまない拍手にメンバーが再登場。My guitar lies bleeding in my arms が始まる。 なんとなく New Jersey のかおりがするこの曲は結構好き。 最後の方は容赦なく音域の高い部分が発声しにくい母音で続くので、 ジョンは結構苦しそうで、フェイクを交えていた。 次は Damned 。なんとなく中途半端な曲だ。 そして Livin'on a prayer 。やはりこういう曲はアンコールにとっておくのが楽しい。 転調するときにはパイロンだったか花火だったかが演出を盛り上げた。 デレクアンドドミノス風のエンディングを終えると、 メンバーは楽器からはなれてオーディエンスに挨拶する。 メンバーが去ると客電がともり、BGMが流れ始めた。「え、もう終わり?」 皆が戸惑いを隠せないようす。前回が3時間以上演奏したため、 今回にもそれだけのものを期待しただろうし、「あの曲やってないやん?」という気持ちもあっただろう。 "Born to be my baby" は無理にしても、例えば "I'll be there for you","Bed of roses" なんかはやってくれてもよさそうな感じがしたのだが。 終演後はなんだか煮え切らない思いでいっぱいになった。(続く?) 目次に戻る |