ボンジョヴィ2000年福岡ドーム公演セットリスト&ライヴリポート☆チケットは筑紫野とうきゅうで入手、B4-111☆ ☆一緒に並んだ方、ドームの席が近い方、おられませんか☆ 2000.7.18(TUE) FUKUOKA DOME 1. Livin'on a prayer 2. You give love a bad name 3. It' my life 4. Say it isn't so 5. Wild in the streets 6. Just older 7. Two story town 8. Next 100 years (acoustic set ~ 9. Love for sale 10.Someday I'll be saturday night 11.Runaway ( acoustic version. Fuckin' Great!! ) ~ acoustic set) 12.I got the girl 13.Lay your hands on me 14.I'll Sleep when I'm dead (incl. Rockin' all over the world ) 15.Bad Medicine ( incl. Shout ) ~encore~ 16.(It's hard)Letting you go 17.Damned ~encore~ 18.Captain crash & the beauty queen from mars 19.Mystery train 20.Wanted dead or alive ~encore~ 21.Lean on me ( Bill Withers ) 22.Keep the faith 以上22曲。2時間半弱でした。今回の日本ツアーでは長い方ですかね。 21のカヴァー曲、曲名がわからなかったんですが、 札幌のYOUさんにBill WithersのLean on me だと教えていただきました。 ありがとうございます。87年頃のツアーでやっていたDRIFT AWAYを彷彿させましたね。 LIVE REPORT 席:アリーナB4ブロック 111 ☆リッチー側☆ 今回の来日に際して、僕の心の中には複雑な感情が渦巻いていた。 以前の僕なら来福を諸手を挙げて歓迎したが、今年はどうも気乗りしなかったのだ。 というのも、近頃のボンジョヴィには若かりし頃のエネルギーが感じられない気がしたからである。 高いチケット代を払って幻滅するよりは、 ビデオやCDで彼らの黄金時代を懐かしむほうが幸せなのだろうか......。自問自答の日々。 しかし、転機が訪れた。5/10、FMで彼らの新曲を初めて耳にしたのだ。"It's My Life"。 その時の気持ちを当時の日記に次のように記している。 「クルマに乗っているときだった。DJによる紹介などはなく曲は始まったが、 ジョンの声さえきこえればボンジョヴィだとわかる。細かいアレンジはところどころに今風の流行を匂わせていて一瞬とまどったが、 本質的には熱いスピリッツを感じさせた。本物だ。名曲"Wild is the wind"にも通じる何かがある。 メロディアスHRの雰囲気を感じさせるシンプルなコード進行に、わかりやすく無駄のないメロディー。 そのバックで独特の雰囲気を醸し出すのが、近作ではあえて避けられていたとさえ思えてしまう厚いコーラス。 その厚みは、不自然なオーヴァーダブによって得たフォアグラ的なものではなく、 あくまでナチュラル指向。好感がもてるし、なによりかっこよい。そしてリッチーはなんとトーキングモジュレータを使っている。 "In these arms"で少し使われたがこうも本格的に使用するのは"Livin'on a prayer"以来ではなかろうか。鳥肌ものである。 80年代から10年来つきあってきたボンジョヴィ、やっぱりお前は俺のヒーローだ。8000円貯めて、 彼らに会いに行こう。昔の曲を懐かしんで演奏してくれるかな?そのとき僕は男泣きするだろう。おかえりなさい、ボンジョヴィ!」 彼らが帰ってきたようで素直にうれしかった。 そんなこんなで、CRUSHを入手、さっそく聞いてみる。再生する前に伊藤正則によるライナーを読んでみると、 そこには CRUSH があの銘盤 NEW JERSEY を彷彿とさせる内容であることが記されていた。これには否応にも期待が膨らむ。そして、 ついにプレイボタンを押した。 "It's my life"では鳥肌がたち、"Thank you for loving me" のギターソロでは冗談抜きに本当に涙があふれた。 おぼろげながらも、あの彼らがようやく帰ってきた気がしたからである。 だが、その感動は長くは持続しなかった。後半に移行するにつれ。ファンとしてこんなことをいうのは本当につらいが、 もはやボンジョヴィは「普通のロックバンド」になってしまった気がした。僕にとって、 ボンジョヴィの魅力とは、HR/HMの範疇に収まるバンドのなかでは群を抜いてメロディアスである点にあった。 適度にヘヴィなギターリフにトリッキーなギターソロというHRの要素に、 質が高くドラマチックなヴォーカルラインとコーラスが加わるあの楽曲こそ、他では得がたいボンジョヴィサウンドであると思うのだ。 しかし、今回の CRUSH には KEEP THE FAITH 以降そうであるようにHRの香りはなかった。 他にも思うことはあったが、ここに書くことは控えよう。 CRUSH は3rd,4thに近い作風を持つとジョンは告白していたし、伊藤正則もそれを認めている。 僕はそれにはとても同意できなかった。作品をつくるにあたっての方法論が違うだけで、 奥底にある精神性はよみがえった、君の理解が足りない、との反論があるかもしれないが、 直観的にどうしても納得できなかった。無論、彼らの自信作であるから、 その後も一ファンとして一生懸命に聴き込んだのはいうまでもない。 幸い、この7/18、福岡ドームで彼らのライヴを体験する機会に恵まれた。 ボンジョヴィの「今」をこの目で確かめる絶好のチャンスなのだ。 万全の体制で臨もうとしたし、それがファンとしての僕に課された責務であると考えた。 僕にとってはかような意味あいを持った、今回の福岡公演。席はB4。 開演までに流れていたのは AC/DC ? PAから流れ出るその音のバランスが悪いのが気になった。 いい演奏はいい音で聞きたいものだ。ボンジョヴィのステージの出音は良いことを願う。 定刻の19時を少し過ぎたところで、会場は暗転。 クルマで来た客が駐車場にだどりつけないのだろう、会場には空席もややみられたが、 あえてほぼ定刻通りに開始したのはアンコールを長く演るためだろうか、などと憶測してにんまりした。 すぐさまベース音が轟き、キーボードとともにEm、C、Dのコードが流れはじめ、 ティコのシンバルのロールが闇を鋭く切り裂き、 リッチーのギターはトーキングモジュレータサウンドでトリルを聞かせ、 聞くものをこれから開く未知なる音世界へと誘う。 そう、これは Livin'on a prayer。ティコがライドを3回づつたたき、そしてスネアを10回叩く! いよいよスタート。新しいファンも良く知っている曲に、会場は大いに湧いた。 そしておなじみデレクアンドドミノス風のエンディングで、ジョンはいろいろなフレーズを叫んでいた。 そしてCmに転調、こうくれば次の曲は間違いなく You give love a bad name 。 "Shot through the heart! and you're to blame!"とメンバーが歌い、 それにオーディエンスは "you give love,BAD NAME!! "と応える。 リッチーはロック式のトレモロユニットは使っていなかったが、 ギターソロではオリジナル通りのギタープレイを聞かせてくれた。 最後の部分では客にアカペラでサビを歌わせることになんとか成功、ジョンも御満悦。 次に、ティコのスティックによるミディアムテンポのカウント。その間に、一瞬リッチーのギターがハウったのだが、 その音にはトーキングモジュレータがかかっていた。もしや、と思いきや、まさにそのとおり、 It'my life である。飛ばす飛ばす飛ばす!切札3連発だ。 特に公演初盤において、残念ながら僕の席では音のバランスが悪く、 楽器音がほとんどピッチをもたないパーカッシヴな音として聞こえていた。 コードをならされても聞き取れない程だった。コーラスもよく聞こえない。 その点が非常に惜しまれるが、それでも盛り上がった。 次は Say it isn't so。アルバムでは、ジョンの声がRADIO VOICEのように意図的に歪まされあまり好きになれないが、 このときのライヴでは(たぶん)ナチュラルのようで好感が持てた。 さらっと終わると、スネアの連打が始まる。Wild in the streets だ。 僕の周りでは、手拍子とともに「オイ!オイ!オイ!オイ!」という祭りか飲み会か、 もしくはメタルか?!というようなかけ声が発生して楽しかった。 Wild~がロングトーンで終ろうかという時に、カンパツいれずにティコがフィルをいれ、 次の Just older への橋渡しをする。 Just olderはノリがいい。Blood on blood とはまた違う鮮烈な若さを感じた。 これがおわると、ジョンがエレキを持ち、MCをはじめる。そのとき、 おそらくジョンだろう、ポジションを確かめる意味でと思うが Two story townの出だしに近いフレーズをさらっと弾いた。MCは理解できなかったが、 これにより次の曲が Two story townだとわかった。この曲は、 正統的なHRのコード進行に従っており、割と好きな曲。そういえば、 インペリテリの Answer to the master に似たような曲が2曲入っていたなぁ。 とにかく、一緒に歌えて楽しかった。最後の部分ではカラオケ状態になるので、 ボンジョヴィをバックにひとりサビを歌わせてもらった。アルバムでリッチーがやっている、 ピックスクラッチによるヒップホップ風レコードスクラッチのお遊びはなかった。 そして、ティコのドラムから Next 100 years へ。アルバムの逆回転サウンドは無し。 当然といえばそれまでだが、とにかく一安心。 終盤ではテンポアップしてリッチーがソロを弾きまくる。コード進行に Dry county程のドラマがないのが残念。 曲が終わると、メンバーたちがステージ中央にあつまり、 会場をキョロキョロ見渡す仕草をする。そしてステージ右側へ全員で歩いていった。 オーディエンスは「なんだ、なんだ?!」と狐につつまれたような感じ。 すると、彼らの行く先にはアクースティックセットが用意されていたのだ。 ここから3曲はアクースティックギグのような形になる。 全員が椅子に座るなり、ギターを掻き鳴らしはじめた。 Love for sale が始まった。えらく楽しげに見えた。日本だからか、 あまりリッチーとジョンが英語でたわいもない話をすることはなかった。 次は、ジョンがEコードをストロークしはじめる。 そう、Someday I'll be saturday night だ。この曲を好きなファンは多いらしく、 結構な歓声が起きた。後ろの人が Saturday night の部分だけ妙に大きな声で歌って面白かった。 陽気な曲が終わると、一転してシリアスな雰囲気を持ったピアノがデイヴの手によって演奏されはじめた。 かなり暗く悲しい曲で、アモルフィスあたりがやっていてもおかしくない程にダーク。 彼らが初期の頃ライヴで演っていた「Bang Bang」という曲にどことなく似ていたし、 あの頃の曲をアレンジするのかな、と勘づいた。そして、ジョンの口からでた歌詞は"On the street~"、 なんと Runaway だったのだ。意外も意外。 極スローなヴァージョンでジョンが淡々と歌いあげるものには凄みがあった。 声の表情が恐ろしく豊かなのだ。アクースティックセットということもあり、 楽器音の分離もよく、ジョンの魅力的な声のニュアンスがよく伝わった。 まったくジョンは凄いヴォーカリストだ。40歳を前にして、Bad Medicine のようなハチャメチャに元気のよい曲を歌うとさすがに 「あれ〜? う〜ん.......」という感が否めないが、 バラードのように本当の意味で歌の表現力が問われる楽曲ではその魅力が一気に花開く。 大人の味わい。そう、味わい深い。このときのRunawayの表現力は本当に恐ろしいものを感じた。 もはや畏敬の念を持たずにはいられない。やはりジョンにはマイナーキーが似合う。 一時期は「もう演奏することに飽きた」といっていたRunawayをCrossRoadツアーで復活させただけでなく、 2000年にこういった形で曲に生命力を与えたことに感動を覚えた。 前回やったI'd die for you スローヴァージョンよりもオーディエンスの反応はよかったように思う。 アクースティックセットはここまで。次からは通常のバンドスタイルに戻る。 I got the girl のイントロが演奏されはじめたが、 はじめの部分、本来メジャーコードのところをマイナーコードに置き換えていたのがおかしかった。 はたしてどういう意図があったのだろうか?この曲の終わりのロングトーンはちょっぴり Blood on Blood の香りがした。これは意図的なのだろうか。 そのロングトーンからオルガンが極めて自然な流れで Lay your hands on me へと移行する。 しばらくすると、オーディエンスもそれに気づき、"Lay your hands on me" の合唱が起きた。その後ジョンが"Lay your hands on me"と歌いはじめたが、 僕的にはメンバー何人かで"Huu........"とハミングで入る方が好きだ。 とにかくこの曲も盛り上がる。 そして I'll Sleep when I'm deadへ。この曲は掛け合いが楽しい。 この日は Rockin' all over the world が挿入された。この曲、 ティコが歌うと楽しいけどこの日はジョンのみ。 次は皆が大好きな Bad medicine。この曲でいつも残念に思うのは、 ライヴにおけるイントロのキーボードサウンドである。いつ頃からか、 非常に線が細く迫力のない音色になってしまった。 しかも変なアクセントをつけるので、なんだか情けない印象をうける。 この曲の顔なんだから、もっと太くて、立ち上りの速い音色にしてほしいと思うのは僕だけだろうか。 なに、アルバムの音色を再現すればよいだけのことだ。 デイヴの意見を聞いてみたいものである。それはともかく、 リッチーはギターソロを割とアルバムに忠実にプレイした。 例の12fのハーモニクスとアーミングを組み合わせたリッチーオリジナルのトリッキーフレーズがきちんと再現されていてうれしかった。今回はロック式アームユニットを搭載したギターは全く使っていないようだが、 それでもアーミングをする彼はすごいと思う。途中お約束のShoutが挿入された。 そして1回目のアンコール。2分程で彼らは戻ってきた。曲は(It's hard) Letting you go。 この曲はジョンとリッチーのデュオが光る形態の曲だが、出音のリッチーがかなり小さくて魅力半減。 一箇所ヒューがミスったようでジョンが歌いにくそうだった。リッチーの歌声が小さかったぶん、 最後の泣きのギターソロが心に浸みいった。 泣きのソロが終わったと思ったら、リッチーが Damned のカッティングをはじめた。 ギターソロ前にはジョンがスティーヴンタイラーそっくりのシャウトをかました。 この曲で一回目のアンコールは終了。 またまた2分程で2回目のアンコールに突入。2回目はCaptain crash & the beauty queen from marsではじまった。 ボンジョヴィ初のシャッフルナンバーは楽しげだ。ボンジョヴィが演らなくても、 という気持ちも正直しないでもない。 次も新譜からMistery train。この曲にはボンジョヴィの新鮮な息吹を感じたし、 楽曲のクオリティーも高いと思う。 ジョンのMCに続き、Wanted dead or alive に突入。リッチーはカウボーイハットをかぶり、 ダブルネックを弾いている。文句無しにかっこいい姿だ。 この曲の演奏中、場内のスクリーンにはこの曲のVクリップと会場のモノクロ画像がミックスされたものが映し出されていて楽しめた。特に、Vクリップは非常に若い彼らが映っていたし、 アレックジョンサッチもばっちり確認できてうれしかった。驚いたのが、 ギターソロ前になってリッチーがダブルネックからストラトにギターを持ち変えたこと。 非常に短い時間で持ち変えなければならなかったので、果して間に合うのかどうかヒヤヒヤさせられたが、 間一髪で間に合った。そしてあの完成されたギターソロを弾いてくれた。最高だ。 残念なのは、今回リッチーがヴォーカルをとらなかったことだ。 3回目のアンコール。一瞬 Drift away かと思ってドキッとさせられたが、 Bill WithersのLean on me というゴスペルのような曲をほとんどアカペラで披露した。 (曲名教えていただいた札幌のYOUさん、ありがとうございました) うれしいことに、この曲でようやく、ジョンがリッチーに一時的にリードヴォーカルを渡した。 やっぱうまいわ、リッチー。でも明らかにレヴェルが小さかった。 そして Keep the faith 。この曲を待ち望むファンも多いようで、おおいに盛り上がった。 そしてメンバーがいよいよ奥に去っていった。 バラードをまだ演っていないので、もう一度アンコールがあるかと思いきや、 じきに撤収作業が始まり、客電がともり、終演のアナウンスが流れはじめた。 まだまだ演ってほしかったのだが.........。 ◎ライヴ全体の印象 まずは選曲について。僕が個人的にやってほしい曲はほとんど演ってもらえなかったが、 まあそれは仕方がないことなのでおいておこう。1.~3.にかけて切札をいきなりもってきたが、 若いファンが多いことを思えば順当かもしれないし、起爆剤としては十分な働きをしたと思う。 新譜からの選曲が多いが、CRUSHツアーであることを考えれば文句がいえない。 新譜以外にファンが望む曲が多いのも大物バンドの悩みだろうが、 全てのファンの要望に応えることはもはや不可能、 限られた時間枠のなかで最大公約数的なチョイスをすれば悲しいかな結局は定番だらけになるのも理解できなくはない。 だが、もう少し冒険してみてもいいだろう、と思った。なぜならそれを望むファンがいるからだ。 彼らも公演毎にセットリストを変えているが、結局は定番曲だし、もしくはカヴァー曲が異なる程度だ。 (ただし、東京公演の Living in sin は評価できる。非常にうらやましい!) それにしても、バラードが一曲もなかったことが全く不可解である。 いまのバンドメンバーの状態で一番うまく演れるのがバラードだと思うのだが。残念無念...........。 次にステージパフォーマンスについて。かなりオチャメなアクションが多かった。 ギターを持ったジョンとリッチーが、 二人並んでジョークっぽく昔のロックンロールバンドがやったようにギターを左右に振っていたのが印象的。 ステージはわりと狭く、アットホームな雰囲気。おまけに左右にはバーのカウンターのようなものが作ってあり、 ラジオの公募で当選したファンらが椅子に座って楽しんでいた。凝った仕掛けなどはなく、 途中フィールド席でガスを利用した紙ふぶきがあったことぐらい。 もちろん、ボンジョヴィのステージにギミックなど必要ないと思うから何の不満もない。 ただ、パイロンは欲しかった。様々の理由で実現しなかったのだろう。 そういえば、照明はなかなか凝っていた。 気になったのが、ジョンばかりが目だったこと。それがメンバー全員の意向であるなら仕方がないが、 ジョンがバンドを牛耳っているような印象がなきにしもあらず。まるでジョンのソロステージを観ているような感覚を味わうこともあった。 また、リッチーのギターやヴォーカルのレヴェルが小さかったのはなぜだろう。 聞く場所によっても異なるのだろうが、それにしてもリッチーのヴォーカルは小さかった。 いつもなら、ジョンを喰うか喰わないか紙一重の絶妙なバランスを保ち、 それによって彼らのハーモニーは際だった魅力を放ちはじめていたのに、だ。 今回この点が最も気にかかった。単なる音響屋の問題ならあきらめもつくが、 あるいはもっと他の力が働いているとしたら................。他の席、 他の会場できかれた方、いかがでしたか?ぜひ教えてください。 また、ライヴ曲としてのCRUSHについての感想も述べたい。 多くの曲は、ドームのような大空間ではなく、もっとこじんまりした空間でプレイしたほうが映えると思った。 ライヴハウス的な場で、シークレットギグのようなことをやられたら最高だろう。 それから、リッチーが遊ぶ余地が少ないのが残念。僕にとってのリッチーの魅力として、 アルバムではキッチリしているが、ひとたびライヴステージにたつとオカズいれまくりやりたい放題、 という点があったが、CRUSHの曲ではそうもいかない気がするし、 実際今回のライヴではCRUSHの曲の上でオブリガードフレーズを入れることはほとんどなかった。 2時間30分のライヴが終了して、煮え切らないなにかが胸をえぐるような感があった。 はたして「彼ら」は帰ってきたのだろうか。CRUSHツアーではそれを判断することは難しいと思うし、 PAのひどさもそれを助長した。逃げるようだが、今の段階で結論を出すことはできない。 今回のステージをみていて、ボンジョヴィはもはや「アメリカンロックバンド」だな、と思った。 自分がこういう概念を抱いたのは実は非常にショッキングなことである。 なぜなら、今まで、ボンジョヴィをジャンルなんかで気安くカテゴライズすることは僕にはできなかったからだ。 HRでもない、HMでもない、「ボンジョヴィはボンジョヴィ」そう胸をはって言えた。 もちろん、どちらかといえばHR/HMの範疇かな、ぐらいの意見は持っていたが、それは便宜上のこと。 「ボンジョヴィはボンジョヴィだよ!」と胸を張って言えなくなることは、 僕にとって「ボンジョヴィがボンジョヴィでなくなる」ことにつながる気がする。 バンドも成長するから、いつまでも同じようなスタイルに留まることはできないだろう。 しかし、彼らには彼らにしかできないことをやってほしい。貫き通してほしい。 ただ、ひとすじの希望の光も見出したことも事実である。東京公演でのLiving in sin 、それとRunawayにだ。 ボンジョヴィが来年再び来日するという噂がある。次回のステージでは定番に陥らない選曲、 モア・ベターな音響で楽しませてくれることを期待する。 目次に戻る |