ボンジョヴィ雑記


CRUSHツアー後にDestination Anywhere を聴いて


 ジョンのソロアルバム、Destination Anywhere を久しぶりに聞いた。Young Gun 2 パート2 を期待して購入したので、その期待とはあまりにもかけ離れた音にショックを受け (特に打ち込みリズムの多用に違和感を感じた)、ろくに聞かないまま3年間ほったらかしにしていた盤である。
 今あらためて聞くと、CRUSHがDestination以降のジョンのカラーが色濃く出たアルバムであることを いやが応でも認識させられる。僕の場合、上述の理由から Destination~ はこれまでほとんど聞かなかったが、CRUSHはボンジョヴィ名義のアルバムゆえ、 疑問を抱きつつもよく聴き込んだ。そのことで近頃のジョンの雰囲気に己の耳を馴染ませたのだろう、 意外なことに発表後3年の年月を経過したDestinationは僕を楽しませた。 CRUSHよりも、ジョンの新しい個性を素直に受け入れることができたのである。 これは単に新しいジョンのカラーに馴れたというよりも、 Destination の作品・演奏のほうがジョンのカラーを高い完成度をもって具現化しているからではないだろうか。 楽しんだ、というより、安心して聞けた、のほうが正しいかもしれない。 まあ、ソロアルバムだからしっくりくるのは当然のことではあるが、 比較してCRUSHはどっちつかずの印象を与えはじめなくもない。 ボンジョヴィというバンドと、新しいジョンの持ち味とのマッチングを考えると何だか複雑な心境になってしまった。

 さて、Destination Anywhere、何だかんだ言って、新しいジョンの作風を味わうにはよいアルバムである。 何よりも演奏がタイト。ベーシストは現ボンジョヴィサポートのヒュー・マクドナルド。 ボンジョヴィに彼の音はイマイチしっくりこないと僕は思うが、ここではなかなかよい仕事をしている。 多用される打ち込みリズムトラックとの相性もよく、まとまりのあるバンドサウンドを生み出している。
 裏のおすすめは、日本盤ボーナストラックの"Cold Hard Heart"。 ゆったりとしたスローマイナーな曲で、Diamond RingやRunaway2000に通じるものがある。 このトラック、デモヴァージョンで、余計な音処理がされていない分ジョンの息づかいがダイレクトに伝わる。 自然なサウンドはむしろ高音質だといいたい。3年前も、この曲だけは繰り返し聞いていたことを思い出す。
2000.7.26

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