天草リベンジ日帰り(2001年4月)


概要


●日時 2001年4月16日 天候 快晴
基山発〜夜須〜日田〜水分峠〜やまなみハイウェイ〜 一の宮〜R265〜高森町〜R265〜馬見原〜R218〜 松橋町〜不知火町〜R266〜天草五橋〜松の木峠〜県34うろうろ〜 栖本町〜本渡市〜県44〜広域農道〜苓北町〜ほか弁〜 R389旧道〜河浦町〜R266〜牛深ハイヤ大橋〜 県26〜深海〜県288〜R266〜河浦〜県35〜林道〜 下田〜西平椿公園〜なんとか神社〜R389〜向江での夕暮れ〜 R266〜県道〜親和町砥石〜天草ゆ楽園にて風呂と夕食〜 3桁県道〜大平〜県26〜本渡市〜R324道の駅有明〜 R57〜宇土市〜R3〜熊本市〜山鹿市〜八女市〜久留米市〜基山着
◎走行距離→735.9km(下道オンリー自己新記録)
◎食事→朝食:クッキーと牛乳、昼食:ほか弁(特盛ビーフ弁当)、夕食:唐揚げ定食とビール
◎出費→食費1800円、ガソリン代5000円程

 前回のツーリングのメインは天草に設定していたが、あのアクシデントのため志なかばで終了した。 残念ながらGSFとはお別れすることになってしまったが、 次の車両を手に入れたらまず最初に天草へ行こうと心に決めた。天草リベンジである。
 4月8日、バンディット1200Sが納車。すぐさまロングツーリングに出かけたい気もしたが、 安全のためにもまずは新車両に充分慣れることが必要と考え、1週間の準備期間を設けた。 そして4月16日、再び天草へと旅立つ。
 当初プランはテントで1泊2日。2日目は前回のプランを実現すべく同じ島原経由で考えていたが、 1日目の夜に就職活動が気になりはじめてしまい、急きょ予定を変更して家路についた。

◎出発前夜
 僕はテントや寝袋といったツーリングに必要な道具はスポーツバックにまとめ、 それをリアシートに固定することにしている。前回のツーリングが不本意に終ったことが無念で、 いつでもツーリングに再出発できるようパッキングはそのままにしておいたので、 荷作りは特に必要なく、内容に不足がないかの再チェックぐらいで準備終了。
 大切なのは荷物の固定方法の確認。GSFのフレームにはセンタースタンドをかけるときに掴むグリップのようなものが左右に溶接されており、 ここにネットのフックを引っかけることができたが、2000年バンディットはセンスタ用の左側しかそれがないので、 GSF時代のような固定方法は通用しないのだ。
 スポーツバッグをシートに載せ、ネットをかぶせる。シートカウル部分に荷物フックが左右2ヶずつあるので、 これにフックを引っかけてみるが、形状がまずいのでうまく引っかからない。コマッタ。 苦肉の策で、スポーツバッグの手綱(わかってください、、)をタンデムグリップに引っかけることで、 制動時の荷物のズレを防ぎ、ネットフックは2つをリアフットレスト、もう2つはフェンダーの下にまわして握手させることにした。 これでなんとかなりそう。バンディットの荷物フックはネットフックのひっかかりを改善すべきだと思う。
 明日に備え、日付が変わる少し前に就寝。

◎出発
 午前6時前に起床、洗面を済ませる。いつもは何も食べずに出発するが、たまたまクッキーが手元に余っていたので、 これを数枚、それと牛乳を摂り朝食とする。何も食べないよりは幾分ましだろう。
 昨晩の予行演習通りに荷物をくくり、記念すべきバンディットでの初ツーリングの記念にメータまわりをパチリ。 軽い暖気をすませ、クラッチをつないで巨大な排気量を持つ油冷レシプロエンジンが発生する回転力をタイアに伝える。 冬の時期に比べると、同じ午前6時でもすでに暁をむかえており、ずいぶん明るく感じた。

◎〜日田〜玖珠〜九重〜水分峠
 山家バイパス、筑紫野三輪線、甘木バイパス、R386、R210と乗り継ぐいつもの快速ルート。 平日にもかかわらず、この日は流れが悪かった。慣らし運転中とはいえ、あまりトロトロ走ると慣らしにもならないのだが、 ここはおとなしく走りつづける。水分峠にさしかかった所で右折してやまなみハイウェイに入る。

◎やまなみハイウェイ
 いつものことながら最高に楽しいワインディング。路面がよく、景色は最高、 そして適度にタイトなコーナーを有する2車線路とくれば楽しくないはずがないのだ。 バンディットで走るのはもちろん初めてだが、さすがスズキの2000年モデルである、なんの不安もなく走ることができた。 納車日に走った英彦山ワインディングではエンジンをはじめ、 あたりがついていないブレーキなど慣らしの面で不安要素が数多くあり、 しっかりとブレーキをかけしっかり加速するという基本がままならなかった。 しかし、この1週間で500km程走り慣らしも徐々に進んできたため徐々に積極的な運転に近づけていくことにする。
 前回2月に走ったときは、所どころ凍結したウェット路におっかなびっくり走ったが、今はもう4月。 残雪など皆無で、路面もドライ。非常に良いコンディションとなっていた。
 やや走ると、大型の自衛隊車両が自らの重い体を懸命に運んでおり、行く手をふさがれた。 カーブ中に運転手のミラーにはっきり写るような位置を選び、おとなしく後ろを走っていると、 気をきかせて道幅の広いところで左に寄ってくれた。サンキュー!ありがとう。
 気分良いまま、快調な走りを楽しむ。だが、それもつかの間。再び別の自衛隊車両が行く手をふさぐ。 譲ってくれることを期待して、先程と同様おとなしく後ろをついて行くが、待てども待てども譲ってくれない。 抜こうと思えば抜けるが、ややタイトなブラインドコーナーが連続するエリアである、 背の高い大型車を前にすると対行車が見えずに危険である。 前回のツーリングで加害車となったトラックは、まさにこの状況で僕の走る対行車線に突っ込んできたのだ。 あのトラックの二の舞は決して演じたくない。 悪いことに、先程譲ってくれた車両よりもペースがさらに遅い。このままでは、、 と思っている矢先にミラーに先程抜かせてもらった車両が写り、そのサイズは徐々に大きくなってきた。 しばらくはサンドイッチ状態で走る。やがて長い直線があらわれたのでそこでパスした。 こういう状況での追い越し加速はさすがリッターバイク、非常に楽だ。ナナハンに比べ、精神的な余裕が違う。 250時代はさぞかし気合いを入れて走っていたんだろうな、と感慨深いものを感じる。
 ここから長者原のあたりまでは直線と緩やかなカーブが連続するハイスピード路。 リッターバイクのパワフルさとカウリングのおかげで、 ゆったりした気分で走っていても慣らし上限回転数である4000rpmを5速でオーバーしてしまう。 本気で加速すれば速度リミッタはあっという間だろう。このゆとりはGSF750では得られなかった。 ロングツーリングの相棒としてのバンディットのポテンシャルの高さににんまりする。 加えて自らの選択の正しさにもホレボレしてみる。
 直線部が終る頃、前走車が2台現れた。先頭を走るのはごく普通のファミリーカー、 その後ろを走るのはホンダのS2000である。S2000のドライバーはみた感じナイスミドルな歯科医といったところだ。 天気がよいので、当然オープンにして気持ちよさそうに走っている。 2台の後ろをのんびり走り、牧戸峠にさしかかるあたりで、先頭を走る乗用車が後続に道を譲った。 これをきっかけにS2000とバンディットはいいペースで走りはじめる。 S2000は軽く流す程度で走っているのだろうが、直線では結構な加速をみせるので、 こちらの存在を意識はしているようだ。ここでもバンディットの加速力はゆとりを生み出してくれた。 追い越すつもりはないので一定間隔を保って走ろうとするが、コーナーでグンと間隔が詰まる。 制動力、旋回能力、向き変え能力とも十分で、楽しく走ることができる。バンディット250からGSF750に乗り換えた時は、 曲がり方がわからずに苦労したが、今回の乗り換えではほとんど乗り換えに伴う違和感がない。おそらく、 バンディット250でついた悪いクセが、GSF750で矯正されたのだろう。やはりGSF750はいいバイクだった。
 本気じゃないS2000と楽しく走り、あっという間に瀬の本へ。交差点付近でファミリーカーに追い付いたが、 丁度信号が赤になったので、ここでS2000の脇を抜け、ファミリーカーの前にでる。 そして信号は青に変わる。ファミリーカーはすぐ脇道に入ったので、バンディットにS2000が続くことになる。 慣らし(120km/h)+αkm/hで気持ちよく走る。やがて前方にトヨタ・アリスト。 やんちゃそうな若者が乗っていて、トロトロ走っている。助手席には女の子。 運転に集中しなさい!というわけで、左手を挙げてパス。らくらくの追い越し加速。 GSF750では気合いが入りすぎて、追い越し時に必要以上の速度を出してしまうことが多々あったが、 排気量にゆとりがあるとそのようなことはない。
 快調に飛ばすが、下りオンリーになる城山展望所あたりからはいつものごとくクルマが数珠つなぎになっていた。 ムムム、、、。おとなしく走る。途中、ヘアピンの道路脇にパトカーが停車しており、 捜査官が茂みのあたりを現場検証していた。バラバラ事件か?それとも家電の不法投棄取締りか?
 その後、直線をのんびり走り、駅前交差点を左折。一の宮坂梨からR265を南下する。

◎R265(〜箱石峠〜大戸ノ口〜高森峠〜蘇陽町)
 いつものルート。箱石、大戸ノ口、はタイトなワインディング。その後は、ほぼハイスピード路。よい道だ。 前回は高森峠からR325に乗り換え、高千穂町を経由したが、それほど楽しい道でもなかったので今回はパス。 あっという間にR218へ。

◎R218 松橋方面
 山間をなだらかなカーブで快調にかけぬける道。 たまにのんびり走るクルマがいるが、白破線&ときどきある信号でパス。 3桁台の速度を楽にキープ可能。燃費よさそう。
 松橋から不知火町まではやや古い街道といった感じ。道路標識を頼りに、R266を目指す。

◎R266 不知火町〜三角町
 熊本市方面から天草へ上陸するためのルートは、 島原湾に面したR57と八代海に面したR266の2つのみである。 ゆえにいずれの交通量も多いと考えて良いのだが、 前回はR57を通りあまりのノロノロぶりにうんざりしたので、 R57よりカーブが多く多少は交通量も少ないかもという希望的観測のもと、 今回はR266を選んだ。
 実際に走ってみると、快走まではいかないが、R57よりはマシだった。道の駅不知火に入り、 トイレをすます。これまでの道のりでヘルメットのシールドが汚れたので、手洗い場で気休め程度に清掃した。 そして持参していたペットボトルのお茶をグビグビ。うまいっ。 ピカピカのバンディットを眺めて満足。やはり、新たなマシンでの初ツーリングはよいものだ。
 道の駅不知火を出発し、三角方面へ。交通量はR57よりは少ないが、 遅いトラックが前を塞いでいて少しストレスを感じた。 慣らし中でなければパスしただろう。わりと安全にパスできるとおもうので、 やはりR57よりはこちらのR266をおすすめする。

◎天草五橋1号橋
 天草五橋のなかでは、この橋からの風景が一番好きだ。複雑な海岸線で海に迫る緑の山々と、点在する小島がよい感じ。 ただし、工事で山肌を削っており、重機なども目立ち今回はそれほどでもない。

◎大矢野町
 アップダウンでつづるハイスピード路、といった感じ。登坂車線もあり、あっという間に通過。

◎上島(天草パールライン〜松の木峠〜県34〜小鳥越〜県290〜越喜瀬〜引き返す〜 県34ロザリオライン〜瀬戸大橋)
 前回と同様、松の木峠付近から県道に入る。道については、前回のツーレポを参照されたし。 今回は途中の分岐で間違って県290(多分)に入ってしまった。2車線の快走路。 川沿いに道があるのだが、小さな島らしからぬ川幅で意外な感じがする。 しかも、水がキレイ。ぱっと見、四万十川並だ。護岸工事が進んでいるのが残念だが、 それにしても不思議な感じだった。道の間違いには気づいていたけれど、河口付近まで走り、Uターン。
 気を取り直して県34を走る。一山越えると山間のハイスピード路。 まだ四月だけど、あちこちで鯉のぼりが青空のもと泳いでいた。
 その後、国道に出て瀬戸大橋ループ橋へ向かう。

◎下島上陸〜本渡市街〜下島北部広域農道〜県44
 ループ橋を渡り、下島へ上陸。ループ橋ではいわゆる定常円旋回が楽しめそうだが、 昼間は交通量が多くて無理だろう。
 この後のルートだが、前回下島北部を海岸線沿いにぐるりとまわったところ、 あまりに退屈だったので、今回はツーリングマップルおすすめルートでもある広域農道を走ることにした。 広域農道へは本渡市街より県44経由で行くわけであるが、この県44が工事中で通行できなかった。 迂回路を走るが、案内標識が乏しく、よそ者の僕はちと迷った。なぜか国道にでて、 ツーリングマップルのおすすめルートのピンク線通りに広域農道へ向かう。 農道の手前あたりにあった見通しのよい交差点で、小型トラックが一時停止を無視して飛びだしてきた。 ドライバーは20代後半程の兄ちゃん。見通しがよく小型トラックの挙動がつかめていたから、 心構えができていて余裕で回避できたが、 こちらが見えているのに飛び出してくるなんて勘弁してよ〜、まったく!! その後も何回か安全不確認のクルマに出くわした。前回の事件といい、 ちょっぴり天草の交通に不信を覚えた。 おそらく天草には大きなオートバイが一般的でなく、タイヤが2つの乗物といったら、 原付ぐらいしか念頭にないのかもしれない。そもそも私はよそ者。 「郷に入れば郷に従え」というわけで、謙虚にその場を去る。

 そしていよいよ下島北部広域農道だ。標識に従い、県道から右の脇道に入る。 十分な幅をもった白破線二車線路に木もれ日が降り注ぐ。いい道だ。 のんびり走る白いブルーバードをパスし、ガンガン行く。景色は特筆すべきものでもないが、 路面状況は良好、ややタイトなコーナーは非常に走りやすい。 バンディットにまだ十分慣れていないこの時でも、なかなか楽しめた。 ただし、確かに走りやすいコーナーの連続であるが、わりと単調なので、 最高にエキサイティングなワインディングというわけにはいかぬと思う。 とはいえ、海沿いをぐるりとまわるよりは、この農道を使う方が圧倒的に楽しくて早い。 こういったワインディングをエンジン負荷を低めに割と元気に走ろうとすると、 慣らし回転数の上限4000rpmが大きな足枷となった。 せめて6000rpmぐらいは回したい。我慢できずに5500rpmぐらいは回した けれど。 慣らしを終えると、さぞかし楽しいだろうなぁ、、、、ワクワク。

 交通量の少ない広域農道を走り終えると、平行する県道44に戻り海を目指す。

◎苓北町〜昼食〜天草町
 国道に入り、交差点のほっかほっか亭で弁当を購入。 前回のツーリングと同じく特盛ビーフ弁当。前回は鵜瀬で食べたが期待外れだったので、 今回はR389を南下して景色のよいところを探す。
特盛ビーフ弁当
 しかし、このあたりには巨大な発電所があり、お世辞にも風景がよいとはいえない。 場所探しのために弁当が冷えては本末転倒、発電所をすぎてしばらくすると、 海岸が階段状に高めに護岸されているポイントがあった。 その高い場所にはスロープがあり、バイクで上っていくことができたので一人っきりになるにはよいかも。 景観はのぞめないけれど、男らしく妥協してそこで昼食。この日の特盛ビーフはイマイチだった。
 弁当をたいらげ、しばしのんびり。ごろんとあおむけになってみたり、ツーリングマップルに目を通してみたり。 だが、なんだか落ち着かない。目前に海が広がってはいるが、コンクリートでかためられた場所で右手には発電所、 なんだか殺風景なのはしょうがない。
 ひといきついたところで、ゴミをネットにはさんで出発。 苓北から天草町下田温泉までは海岸線のハイスピード路。こういった道をガーっと流すのは、 大排気量カウル装備車の得意分野だ。
 下田温泉からしばらくはアップダウンの激しい断崖上の2車線路。最高に楽しいが、区間距離が短いのが残念。 やがて1.5車線区間に入り、ちいさな町の中を走りぬける。道路がよく整備された状態になり、 トンネルが出現するところで右折。狭いワインディング。荒尾岳展望所を過ぎたあたりでR389に下る。 大江天主堂の看板が見えるが、前回行ったので今回は素通り。 大江から崎津天主堂あたりまでは路面状態の悪い狭いくねくね道。振動がすごく、楽しくない。 崎津天主堂は今回パス。河浦町中心部を目指す。

◎河浦〜R266〜牛深ハイヤ大橋  R266で牛深を目指す。途中、河浦町立病院に行ってみた。改めてみると、 なかなか立派な病院だ。みなさん、お世話になりました。写真を一枚パシャリ。
 牛深に延びるR266はハイスピードで流せる道だ。慣らしの上限でガンガン行く。壮快。 そして牛深市中心部に到着。やはりハイヤ大橋に行きたいが、なぜか橋への道がわからない。 どうやら行きすぎた模様。迷いながらも何とか橋へ。まっすぐな坂をしばらく上ると、 ゆるやかな右カーブ。その後ループで下りるかたち。定常円好きな人は楽しかろう。 ハイヤ大橋
この日はハイヤ祭に向けて橋を清掃中で、清掃員の方が橋に幾人もおられたので、 観光客の自分がなんだか気恥ずかしく、写真を取ることができなかった。 (よいアングルが得られる場所を探すなんてとてもじゃないができん、、、、)
 橋を行ったりきたり、下須島に行ってみたりして、満足したので牛深を離れることにした。 それにしても、ハイヤ大橋の造形はなかなか素晴らしい。大胆なのにシンプル。 自然との調和感がある。ぜひ一度生でご覧あれ。(天草関連サイトにはきっといい写真があるでしょう)

◎R266〜県26〜県288〜R266〜河浦
 再び河浦町を目指す。R266を快走して牛深に来たから、クネクネ県道を通って引き返すことにする。
 しかし、狭いブラインド路でペースがあがらない。浅海湾のあたりの静かな海面はよかったが、 それ以外は天草以外でもみられる退屈な風景。足で散策すればなにか発見があるのかも知れないが、 オートバイペースでは楽しめない。もうそろそろ、河浦町に入ったかな、と思ったらまだ深海湾。 直線距離で予想の半分行っていなくてガックリ。県288でR266へ逃げた。
 県288は2車線路。なぜか路面にはブラックマークがちらほら。地元の走りスポットなのかもしれない。
 快走してR266へ出る。県26で積もったウップンを晴らす。R389経由で県35へ。 断っておくが、県26も北側はおそらく走りやすい道だと思う。

◎県35〜本渡大江林道〜R389北上〜高浜
 県35の入口付近は2月の事故現場にあたる。自然と身が引き締まる。 県35に入り、コーナーを一つ二つ抜けると、現場が現れた。 路面を見ると、2ヵ月近く前のブレーキ跡が、GSF、トラック共にうっすら残っていた。 GSFではリアをロックしてしまった(お恥ずかしい)わけだが、 ロックしなかったらブレーキをかけた証拠が残らず、不利になったりしないかな、と思う。 難しいところだ。とにかく一瞬ロックさせて、それをただちに解除するのがうまいやりかただろうか。
現場の写真でも取っていこうかと思ったが、加害者の会社の資材置場がそばにあるので、 運転手とばったりハチあわせたら気まずくて嫌だな、と思いすぐに走り始めた。
 ガソリンの残量があやしいので、現場近くで給油する。今日2回目。 出発前夜を入れると3回目だ。給油量と走行距離より区間燃費を計算する。 すると、驚き、23km/lという良い数字が出たではないか!給油に際しては、 給油口いっぱいまでガソリンを入れてもらったから、この数字はなかなか信憑性がある。 慣らし中でそれほど回していないとはいえ、好燃費に満足。まったく、いいマシンだ。
 夕暮れが近付いた河浦町には、下校途中の高校生の姿がちらほら。 輝く川の水面を左にみながら、県道を北上する。ここにも鯉のぼりが泳いでいた。 河浦町鯉のぼり
 県26は山深くなるにつれ、道幅が狭くなり路面も悪化。もちろん、ウネウネ。でも、距離は短い。
 やがて、本渡大江林道との交差点が出現。左折し、林道を使って西の海を目指す。天草の夕暮れを拝むためだ。
 本渡大江林道は延々と続く1.5車線路。風景は、山、山、そして山。対向車の心配もあるし、 わざわざ走ってもそれほど楽しい道ではないと思う。この林道、矢筈岳あたりに来ると、 分岐が多くて迷う。闇雲に走ると、R389に出た。このあたりは非常に整備が行き届いていた。 北に進路をとり、勾配のある長い下りを飛ばす。県280との交差で左折。断崖上の道にでてこんどは南下する。

◎荒尾岳そば〜椿公園〜稲荷神社 荒尾岳展望所に行きかけたがやめた。洛陽を楽しそうな場所を探す。 だが、断崖上を通る道に、寝っころがってのんびり夕陽を眺められるような場所はない、、。 こいつは難問だと思いながら走っていると、椿公園なるものがあらわれたのでとりあえず入ってみた。
 平日、しかもシーズン外のようでひとっこひとりいない。海を望む斜面上につくられた公園だ。 遊歩道のような道をおりていくと、ちょっとしたスペースがあらわれたので駐車した。
nimotsu
 バイクを下りてヘルメットを脱げば、あるのは静けさ。耳をすませば風の音、 鳥の声といった感じ。写真をみると、荷物が多いように見えるが、 キャンプ用具が入ったスポーツバッグの上に、 革ジャンやらフリースやらを脱ぎ散らかしているからそうみえるのである。 4月の春の陽気というにはチト暑かった。
カウルに直撃した虫
 洛陽を拝む準備はできたが、日はまだまだ高い。時刻は17時前くらいだろうか、 冬場はこの時間帯になると薄暗くなっていたものだが、今は春。日がずいぶん長くなっていた。 夕暮れ空を楽しむにはまだまだ時間があるので、公園内を散歩してみたりする。
 散歩しても時間はつぶせず、バイクに戻ってみる。まだ納車して1週間。 眺めるのも楽しいものだ。カウルに目をやると、わりと大きな虫がぶつかってつぶれている。合掌。
 なんだか落ち着かない。ソワソワ。バイクがあるのに、走らずボーッとしているのが性にあわないのか。 寝そべって待つことができるほど地面はきれいではないし、日がまだまだ長いので他のスポットを探すことにした。
椿公園
   クネクネ道を南下する。まもなく「稲荷神社」たる看板があらわれたので、 脇道に入ってみる。農業の為の道で、斜面を直線とヘアピンをつないで下りて行く。 その先に神社の鳥居が現れた。海や山、万の神が祭ってありそう。 写真の鳥居をくぐって歩いて行くと、神社の本体があるようだったが、 どうにも暑いのでそこには行かなかった。
鳥居

◎R389〜崎津〜名越の鼻
 稲荷神社をたち、狭いクネクネ道をぬけてR389へ。 大江から崎津までの区間は狭くて路面が悪いが、現在トンネル工事が進んでおり、 近い将来スムーズに通れるようになるだろう。
 さて、洛陽が楽しめる場所探しであった。日の沈む方角が開けているスポットだが、 崎津トンネル手前で名越の鼻方面に進路をとる。なかなかよいポイントがみつからず焦るが、 名越の鼻あたりでなんとかヨシといえるポイント発見。
 バイクをおりて、その時を待つ。やはりまだ時間はあるので、岩場におりてみたりする。


入り江
 三脚は持ってこなかったので、カメラを地面に置いて小石・小枝で角度をつける。 デジカメはディスプレイで確認できるので便利。セルフタイマーでパチリパチリパチリ。何枚かとったら飽きた。
夕日とバイクと私

サンセット
 日は沈んだが、あたりはまだ明るい。夕暮れの最も美しいのは、 日が沈んだあとの数十分だ、ということはわかっているけれど、 それを待つほど気持ちがのんびりしていなかった、というより、 バイクに乗りたかったので、すぐ出発。

◎R389〜R266〜親和町砥石〜天草ゆ楽園
 次に目指すのは、温泉だ。一日中走り回った後の風呂とビールほどうまいものはない。 温泉と食事、それに酔いがさめるまで畳でごろんとなれるような休憩室を備えた施設を事前調査したところ、 砥石町に天草ゆ楽園なるものをリストアップ。21時まで営業しており、料理は値頃な田舎料理とのことだ。
 R389からR266にたどり着く頃にはあたりがずいぶん暗くなってきた。 R266を北上。やはり快走路。この時間帯は、帰宅を急ぐのだろう、地元車のペースもわりと速い。
 天草ゆ楽園を、住所だけをたよりに探す。案内の看板でもあるかしら、と思ったが国道の段階ではそれもない。 砥石という地名が頼みのキーワードだ。国道をどこで曲がったらいいのかもわからない。 行きすぎたかな、と不安になったところで、道脇に巨大な観光案内地図を発見。 幸いにもそのすぐそばに砥石に続く県道があることがわかった。
 周囲を木々に囲まれた真っ暗な県道に入る。 入口付近には帰宅途中の中学生か高校生が集団で歩いておりビックリ。 県道にはいくつか分岐があり、しかも地元民にしかわかり得ない程度の案内板しかないので、 走りながらかなり不安だった。ヤケクソ気味で走る。勘が鋭かったのか、正しい道を走ったようだ。 直線路に出たところで、天草ゆ楽園へのささやかな案内看板を発見。 Uターン気味に脇道に入る。ゆ楽園があるのだろう、少し高いところが照明で明るくなっている。 案内にしたがい走る。最後に急な坂をのぼったらゆ楽園が現れた。
 建物前には意外にも建物サイズに対して結構な数クルマが駐車してあった。 少なくとも、河浦町からくるとかなりわかりにくい場所にあるので、これは意外も意外。 地元の人の憩の場となっているようだ。
 建物は木造でいい感じ。のれんをくぐると、正面に受付があり、右手に浴場、 左手に畳敷きの食堂などがある。入湯料を支払い、脱衣場へ。
 湯舟はいくつかあり、それぞれ、また、全体としても丁度よいサイズ。 お湯はぬるぬるして気持ちよい。はやくビールが飲みたいので行水程度ですぐあがる。
 さて、いよいよ晩飯だ。畳敷きの食堂へ行き、メニューを眺める。 田舎料理という話を聞いていたのだが、あるのは「うどん」「からあげ定食」など普通のものばかり。 しかもフライ・揚げもの系の重いものが多く、田舎料理という言葉から連想する、例えば煮物のようなものは皆無。 刺身など魚メニューもなかった。
 刺身など、あっさりしたものが食べたかったのだが、みあたらず、かといってうどんでは寂しいので、 からあげ定食とビールを注文した。
からあげ定食
 天草の米なのかな?白飯がおいしかった。からあげは味付けがちょっと濃い目。 そういえば、小鉢が田舎風だった。
(注)「田舎料理」というフレーズは、ゆ楽園を紹介した記事の著者が勝手にそういっただけです。 それを鵜のみにしたのが悪いわけで、天草ゆ楽園さんには何の責もありません。 むしろ、こういった温泉施設にある食堂としては良い方だと思います。

 食事を終え、閉店の21時までテレビをみたり、ツーリングマップルをみたりしてのんびり過ごす。 時間がきたので、出発。

◎親和町〜本渡市〜有明町 道の駅有明
 天草ゆ楽園を発ち、山中の細い3桁県道をもぞもぞ走る。河浦町側よりも明解な道路で、 迷うことはない。やがて海沿いの県26に出た。ゆ楽園へ向かうルートは、 県26側からならわかりやすいだろう。ご参考に。
 明日の予定は、朝イチで本渡市の北、五和町よりフェリーで長崎県島原へ、というものだったので、 本渡市周辺にテントを張りたい。とはいえ、地図をみても適当な場所がピンとくるわけではなく、 しばし迷う。手っ取り早いので、少し離れてはいるけれど有明町の道の駅有明に決定。
 ループ橋で下島から上島へ。その後R324をひた走る。このあたりで、 今回のツーリングにおける一番の気がかりが頭の中を大きく占め始めた。就職活動である。
 4月といえば、就職活動のまっただ中。オートバイに乗りたい誘惑に負けて今回のツーリングを決行したが、 明日はある社の合否通知がメイルで届く日だ。大切な時期に暢気に走り回っていることが精神的な不安をかきたてる。 不安を抱えながら道の駅有明に到着。ここまでくれば、自宅までは200km弱程か。現在時刻が22時ほどだから、 帰れない距離ではない。これにくわえ、明日不安を抱えて走ってもきっとエンジョイできないであろうとの判断から、 計画を変更して帰途につくことにした。

◎有明町〜R324〜松島町〜R266〜三角町〜R57〜宇土〜R3〜熊本市〜久留米市〜基山町到着
 昼間はのろのろ運転でイライラするR324・R266・R57も、この時間になると至極スムーズ。 カーブも結構あるが、トラックが飛ばす飛ばす。おそらく積荷が空のトラックだろうが、 結構なペースで走り続ける後ろをついていった。ついて行くことは簡単なことだが、 コーナーのたびにトラックの車体がムチャクチャにロールして、 そのうちひっくり返るんじゃないかと心配になった。トラックがペースの遅いクルマに追い付くと、 容赦なく煽る煽る!それでも遅いクルマは譲らないので一触即発の雰囲気のまましばらく走る。 やがて登坂車線が現れ遅いクルマは救われた。
 そんなこんなのうちに、R3との交差点に到着。あとは慣れた道をまっすぐ走るだけだ。 目だった渋滞もなく、ガンガン走り、日付が変わってしばらくした頃自宅に到着。

 本日の走行距離、735.9km。下道オンリー、自己新記録。これほど走っても疲れはそれほどでもない。 GSFに比べ、Banditはやや前傾ぎみで、ロングツーリングでの疲労が心配だったが、心配無用だった。
 疲れが少なかった理由としては、
・一応、三食食べたこと。
・ゆとりある排気量と効果的なハーフカウル
・渋滞ほとんどなし
といったものがあげられるだろう。

2001.6.23 記

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