• 2日目 2000年12月12日 晴れ
    ◎くりや旅館の朝
     当初朝6時には出発するつもりでいたが、旅館の朝食開始時間がそれよりあとだったこと、 夜なかなか寝つけなかったことから少し甘えて6時すぎに起床する。 一緒に散歩する約束をしていたゲームプログラマー(ZZR-400)はなかなか起きてこない。 僕は旧館、彼は別館に泊まっており、僕は別館の場所を知らないので起こしにいくわけにもいかない。 とりあえず公衆電話から彼の携帯を呼ぼうとするが、どういうわけかすぐ切れたり留守電になったり、、、。 どうしようもないのでひとりで散歩することにした。夜は暗くて見えなかった風景がそこには広がる。 これは旅の大きな楽しみの一つだ。日の出を撮ろうとするアマチュアカメラマン達が活動していた。 なかなかの好天気に心が踊る。

     その後、起きてきたプログラマと朝食をとる。正統的な日本の朝食が食膳に並ぶ。 一般的な旅館で出されるような派手さはないが、むしろそれがよい感じ。 おいしいし量も十分、実質本位の内容に大満足だ。 朝食付1830円という宿泊料金はやっぱり安い!好感触の朝食で株がぐっと上がる。 朝食をきちんととることはその日の活力へとダイレクトに結び付くようでなんだかワクワクする。 日頃とれてないだけに、なおさらその感が深い。

     この日はちょっとだけプログラマと一緒に走ることにする。

    ◎くりや旅館〜開聞岳山麓ぐるり〜長崎鼻
     エンジンスタート後すぐに宿の駐車場をでて、国道沿いのひろいバス停みたいな場所で暖気する。 バス停には通学のために高校生が何人かいたので、おそらく登校時間ぐらいだっただろう。
     暖気後、国道で開聞岳をめざす。ZZR-400に乗るプログラマは、GSFのトルクをうらやんでいた。へへへ。 この時間帯はさすがに通勤クルマが多くて流れはゆっくり。
     入野から開聞岳を反時計回りに走る。途中にはクルマの離合が困難なほどに狭いトンネルがあったが、 照明がなくかつ先も見えないのでスリリング。東側ではトンネル天井部に小さな開口部が周期的に配置され、 独特の雰囲気を醸し出していた。
     その後は、プログラマがいきたがっていた長崎鼻へと向かう。なんでも、以前修学旅行で訪れてお気に入りだという。 観光地で入園料も必要なので、僕はパス。開聞岳をバックに2人で写真を撮り、バイバイ。 お気をつけて、SEEーYA!!

    ◎R226〜枕崎〜坊津〜野間半島〜笠沙〜加世田
     この日のルートは、前日まで「山間部酷道中心600km!」などと意気込んでいたが、 前日ズボンの重ね着&ウェット路のせいで湿っぽい山道は食傷ぎみだったので、 この日は海を中心に攻めることにした。

     薩摩半島西側の海岸線をくまなくなめることにした。
     まずはR226で枕崎方面へ。「アップダウンでつづる丘陵上を豪快にかけ抜ける」道。 通勤時間帯をこえると、頴娃町あたりからは交通量が激減し結構なペースで枕崎まで走れた。
     坊津に入ると道幅が狭くなる。あとは切り立ってうねる海岸線を淡々と走るのみ。 このあたりでは天候がくもり気味で、壮快感がなく残念。 ほとんどが1.5車線路、あまり思いっきり走ることはできないので、 天気が優れないかぎり、無理して走る道でもない。地図で見るより距離はあるので、 黙々と走った。
     野間半島笠沙町あたりからは突如道が整備され、2車線が中心となる。 海岸線のうねりもおだやかになり、海沿いをのんびり走りたい人にはよいだろう。

    ◎R270〜さつま湖〜川内市〜R3〜阿久根〜長島入口〜出水市飛地
     R270を走っていると、さつま湖との看板があらわれた。 湖のすがすがしいイメージに思いをかられ、行ってみる。 こじんまりとしていたが、きらびやかな水面の様子はなるほど湖だった。 ちょっとした遊園地みたいな施設があって、それがさびれた雰囲気をだしていた。
    R270では遅いクルマが多くてぱっとしない。串木野の手前で3号線に合流。 寄田青山林道を経由したかったが、ガソリンが心許ないので3号線をそのまま川内市街へ。 バイパス路の日石で、レギュラー満タン。残量がぎりぎりだった。
     R3をひた北上する。快晴。東シナ海が深い青色に輝いている。水がキレイだ。 阿久根市で一旦R3をはずれ、R389で長島方面へ。途中の点滅信号交差点で白バイを発見。 流れに乗って走る。しばらくしてミラーをみると、数台後ろに白バイがチラリ。 なぜか流れに乗って走っていたのでラッキー。黒之瀬戸大橋で脇道にそれる。 バイバイ、白バイ。橋を見上げる場所に行き、写真をとる。その後R389を少し引き返すとき、 右手の飲食店の軒先に4台くらいの白バイがきれいに整列されていた。しかも、 バイクの頭が道路を向いている。ちょっと不思議な光景。 白バイマニアのバイクにしてはリアルすぎるし、謎めいていた。
     その後県道に入り、海沿いにぐるり。いい風景だ。高尾野町と出水市の境あたりでは、 稲刈りを終えた水田に鶴が飛来していた。バイクやクルマのエンジン音にはさほど警戒しないようだが、 ヘルメットをぬいでカメラをむけるとそっぽを向いてしまう。お互いの距離は数十メートルあるのに、だ。

    ◎水俣〜八代
     出水市を過ぎると、熊本県は水俣市。悲しい歴史のある町だ。NHKなどで水俣病について見聞きしていたけれど、 こうしてその地を走るだけでも他人事ではない気がしてくる。思わず気が引き締まった。
     チッソ社の水俣製造所には地元の人が多く出入りしていた。 多くの住民の命・生活を奪った製造所が、市の基幹となっている現実がある。
     水俣には立派ではないけれど海沿いを走る観光道路のようなものがあり、そこを走った。 途中、湯の児温泉には平日でも宿泊客がいた。
     あとはひたすらR3。八代に入ればあとは慣れた道だ。

    ◎熊本〜山鹿〜八女
     熊本市では渋滞を心配したが、道路が広いのでグングンすり抜けすることができ、 幸いストレスを感じなかった。あとは面白くもない道を淡々と走る。

    ◎久留米〜丸星ラーメン〜基山着
     久留米市内も帰宅渋滞。すり抜けすり抜け。 鳥栖に近付くと、左手に久留米ラーメンの店(丸星)がある。 従前から気にはなっていたが、独特の外観で入りずらかったのだ。 小腹もすいているので思い切って入ってみた。長浜ラーメンより麺が太く、こってり。あたたまるかんじ。 350円。替玉100円。変なももひきのせいで体が冷えきっていたのでスープは全部飲み干した。 というか、飲み干せる味だった。
     替玉をして、お腹がまあ満たされると出発。さらにすり抜けをして基山の自宅に到着。
    2001.2.6記す

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