バイクのグリップエンド、どうやって固定されているかご存じですが?
実は、なかなか凄いアイデアが盛り込まれているのです。
一般的に、グリップエンドは図のような部品で構成されています。
これが、ハンドルバーの端に差し込まれる訳です。
ポイントは、ゴムの部分。ワッシャーとナットによって挟まれています。
ネジを締めると、ワッシャーとナットの間の距離が
狭められ、それによってゴムは変形しハンドルバー内径方向に膨張します。
膨張することでゴムはハンドルバーを内側から押さえ付けることになり、
結果としてハンドルバーとグリップエンドがガチッと固定されるのです。
ですから、ネジを緩めすぎるとナットがネジからはずれ、
ナットがハンドルバーの中央のくびれ部分に落ち込んで
しまうことがあります。バイクを傾ければ、ネジがハンドルバー端からでてくるのでは、
と考えるかもしれませんが、実際はゴムとハンドルバーが固着していることが多く、
ゴムがバー内部に置き去りになりナットも取り出せない、ということになります。
そうなってしまうと、なかなか苦労するので要注意です。
2000年7月になって、我がGSFに初めてトラブルらしいトラブルが発生。燃料計の動作が不調になり、
やがてはタンク内ガソリン残量にかかわらず、針が"empty"に固定されてしまうようになってしまいました。
GSFの燃料計トラブルは主にセンサーからのコードの断線にあることがGSF-MLで前々から言われていたので、
僕もすぐにこれを疑うことにしました。
実際にテスタで導通チェックしてみると、タンク裏から伸びるアース側の黒いリード線の内部断線が明るみにでました。
断線箇所はセンサー側の黒い線で、工場出荷時にあらかじめ90度折り曲げられている部分で、
その箇所を修繕すると燃料計は見事に復活しました。
工場出荷時に一度直角に折り曲げられて潜在的な弱さをもった箇所が、タンク脱着の際などにこねくり回され、
疲労が進んだ結果断線したと考えられます。「こねくり回した」のには心あたりがありました。
GSFは、タンクを外す際、本来ならばシートカウルも取り外さねばならないのに、
丁度トラブル発生直前に横着してシートカウルを装着したまま無理にタンクを脱着していたのです。
その際、燃料センサコネクタの取り回しなどがうまくいかず、無理な力をコードにかけた気がします。
結局、シートカウルを外した方が快適に作業が行えますし、シートカウルを外す作業自体も慣れればそう面倒ではありません。
無用なトラブルを避ける意味でも、タンク脱着時にはシートカウルを外すことをお奨めします。
GSFはタンク脱着時に、シートカウルをはずす事が前提になっています。
慣れるまでは非常に面倒に感じることから、横着してつけたままタンクの脱着を試みてしまうこともあるでしょう。
しかし結局、傷をつけまいと余計な神経をすり減らすことになりますし、上記の「燃料計トラブル」を誘発する危険性もあります。
というわけで、タンク脱着時は面倒臭がらずにシートカウルをはずしましょう。慣れれば決して面倒ではありません。
ブレーキフルードのエア抜きをする際、フルードはある程度勢いよく放出(?)しなければなりません。
一気に放出することでフルードが無駄になるのではないかとの懸念から「じわ〜っ」とやっていると、
細かい気泡がドレンボルトのすき間から混入してくるようです。つまりいつまでたってもエア抜き作業が終了しません。
特にこの現象はリアブレーキに顕著に現われます。
これに気づくまでに、一体どれだけのフルードを無駄にしたかはかり知れません。どうぞご参考に。
タペットクリアランスの調整には、エンジンのシリンダヘッドカバーを外した後に
「シックネスゲージ」「タペットアジャストドライバ」「8mmメガネレンチ」「19mmメガネレンチ」が必要です。
このうち専用工具の「タペットアジャストドライバ」は、なくても気合いで調整できそうな気がしますが、
あると無いとでは作業の確実性がまるで違います。スズキ純正工具として取り寄せた場合わずか500円程でした。
安いものです。0.01mmオーダーで調整するデリケートな作業ですから、ぜひ専用工具を手に入れてください。
ところで、実際の調整作業ですが、これがなかなか難しい。スクリューを回してクリアランスを決め、
スクリューについたナットを締めてスクリューとロッカアームを固定するわけですが、
ナットを締める時にスクリューも一緒に回ってしまう事があるからです。
この現象はアジャストドライバを使用しても起きてしまいます。
ナットにつられてスクリューが回る量は大体/6回転程かもしれませんが、
0.01mmオーダーでの調整にこの1/6回転ははっきり言って痛いです。こまったことに、
この回転量というのがロッカアームごとに微妙に異なり、これがさらに問題を複雑にしています。
結局、それぞれの箇所(GSFは16)のクセをよみながら作業することになります。
ナットを締めることで、何mmクリアランスが狭まるかを把握するとよいでしょう。
もっと良い方法があると思います。ご存知の方はぜひご教示ください。
カムの頭出しは19mmメガネで行う代わりに、ギアをHIに入れてから後輪を手で回してもなんとか行えます。頭出しを勢いよくやると、
オイルポンプが働きオイルパイプからオイルが吹きます。ゆっくりやりましょう。
固着したネジを頑張ってまわそうとすると、悲しいかななめてしまうことがあります。
インパクトドライバを使う手法など、様々な処理が考えられますが、
取っておきの手法を「限定解除ML」にて仕入れたので紹介します。
非常にシンプルな方法でありまして、『なめたネジの頭をドリルで飛ばす』というものです。
図のようなケースを考えてみましょう。AにBがCのネジによって固定されているものとします。
AとCはCのネジ溝に働く力で強く固定されています。
しかし、BとCを固定しているのはCの頭だけです。よって、ドリルを用いてCの頭を飛ばすとBはフリーになるわけです。
Bがはずれれば、Cを回して外すことは容易です。飛ばさずとも、
ドリルでネジの頭に溝を作ってそこをプライヤーで掴んで回すのもよいでしょう。
僕も実際に、エンジン周りの太い六角ボルトをなめたときこの方法で解決しました。手の届きにくい場所でしたが、
ドリルがとどいたからOKです。だだ、安っぽい刃だったので、丈夫なボルトにははがたたず苦労しました。
一本折ったし、時間もかかったなぁ。でも結果オーライです。ブレーキフルードタンクのネジなんかなめやすいですが、この程度のネジの頭ならたいした苦労もせずに飛ばせると思います。試す価値二重丸。
皆さんはチェーンの清掃にどんなケミカルを使用されますか?おそらく、
安心と信頼のチェーンクリーナを使用されている方が大半ではないでしょうか。
しかし、チェーンクリーナは高い!一本1000円以上する割に、一回の清掃に必要な量というのが多く、
あっという間に使いきってしまいます。チェーンのメンテが大切なのは承知していても、
チェーンクリーナを頻繁に買うことは経済的に痛いです。
さて、チェーンクリーナは石油系です。それならば、灯油をチェーン洗浄に使用してもいいのでは、
と考えました。厳密な化学式を持ち出されるとうろたえますが、
直感的に「イケるはず!」と思ったわけです。
そんなわけで、自己責任においてチェーン清掃に灯油を活用しています。
現在のところ問題無しです。
灯油を100円ぐらいの油差しにいれます。バイクはセンタースタンドで起こしておきましょう。
右手にはやわらかく長めの毛をもつブラシを、左手には灯油の入った油差しを持ち、
まずはチェーンの内側に灯油を差しつつ丁寧にブラッシングします。
タイアを回すとき、ジャリジャリいいますが、大きな汚れが落ちている証拠です。
内側が終ったら次は外側も同様に灯油を差しつつブラッシングします。
この頃になると、チェーン全体がキレイになって、タイアを空転させてみると至極スムーズに回転するはずです。
これがかなりの快感、病み付きになります。その後中性洗剤でやさしく洗い、
水気をキッチンペーパ等で拭い取ります。これで清掃は完了です。
このままでは錆びてしまうので、もちろん給油します。以前はシールチェーン用チェーンルーフを用いていましたが、
通学で毎日乗っていると消耗が激しく出費がバカにならないので、今ではエンジンオイルを使用しています。
大変リーズナブルです。硬めのギアオイルならなおベターという話を聞きますが、とりあえずエンジンオイルで事足りてます。
飛び散りやすいので、注油後余分なオイルはキッチンペーパーで拭き取ると良いでしょう。
その後、しばらく走ってチェーンを暖め、さらに給油するとオイルの浸透がよいです。これで完了。
高価なチェーンクリーナ・チェーンオイルを使用するほうがベターなのかもしれませんが、
灯油やエンジンオイルの活用は限られた予算内で最大限の効果を得ることになるとおもいます。
灯油を活用する方法は、おおやけに推奨してよいものか不安だったので、
これまでWEB上には取り上げませんでしたが、最近入手した整備書(洋書)に、
「シールチェーンの清掃に灯油を使え」と記述があったのでこの方法に自信を持ちました。
その本に、あまりにも汚れがひどい場合は「チェーンをはずして灯油に浸せ」とありました。
自転車のチェーン清掃では以前実行したことがありますが、どなたか自己責任でお試しください。
キレイになることは間違い無いでしょう。もちろん、ガソリンはいけません。
危険ですし、間違いなくシールがやられることでしょう。
2000.11.16
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